
他では聞けないくすりのはなし
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2002年度特に2003年に入ってからのインフルエンザの大流行はすさまじいものがあります。昨年の7倍の患者数で、過去4年では最多ペースだという報道がありました。2月14日時点で患者数が、2週連続で減少しており、どうやら落ち着いていくような感じです。(とはいえ、今冬主流のA香港型ウイルスによる流行のピークは越えたものの、B型ウイルスが流行する可能性もあるので注意が必要だと言われています)
医療現場では、吸入剤である「リレンザ」、飲み薬の「タミフル」などのインフルエンザの薬が全国的に品不足気味で、実際に私が勤めている病院でもそうでした(リレンザとタミフルの話は「新しいインフルエンザの薬は効くの?」に書いています)。これらの薬は日本国内でつくられているわけではなく、海外で製造されたものを輸入しており、大流行であわてて追加発注をしたとのことで、ここのところようやく安定供給されるようになってきたようです。
かかってしまったらインフルエンザ薬にお世話にならなくてはいけないのですが、予防としてはインフルエンザワクチンの接種が有効です。予防接種を受けないでインフルエンザにかかった人の70%から80%の人は、インフルエンザの予防接種を受けていれば、インフルエンザにかからずにすむか、かかっても症状が軽くてすむという有効性が証明されています。特に高齢者の場合は、インフルエンザによる入院・死亡を減らすことが証明されています。
しかし大流行しているからといって、あわてて打っても効果がないことがあります。感染症情報センターのサイト中、インフルエンザのところに次のように書いてあります(このページはインフルエンザの情報がいっぱいあり参考になります)。インフルエンザに対するワクチンは、その効果が現れるまで約2週間程度かかり、約5ヶ月間その効果が持続することと、多少地域差はありますが、我が国のインフルエンザの流行は12月下旬から3月上旬が中心になりますので、12月中旬までに接種をすまされることをお勧めします。2回接種では、2回目は1回目から1〜4週間あけて接種しますので、1回目は早めに接種しましょう。 つまり流行る前に接種しないと効果的ではないということです。
http://idsc.nih.go.jp/others/topics/newpage2.html

そのインフルエンザワクチンに関して、最近こんな報道がありました。<インフルエンザワクチン接種で7人死亡 169人に副作用>
2000〜2001年度にインフルエンザ予防のワクチン接種で計169人に副作用が起き、うち60歳以上の7人が死亡していたことが2月4日、厚生労働省の調べで分かった。結構ショッキングな内容です。インフルエンザでひどくなって死亡してしまうのが怖いからワクチンを接種するのに、そのワクチンで副作用がでるなんて・・・って思われませんか?実際に、インフルエンザワクチンは接種しないでほしいという主張をしている団体もあるほどです(例えば「ワクチント−ク全国」http://www.ne.jp/asahi/kr/hr/vtalk/infl_appeal0311.htm)。
副作用の症状は発熱や頭痛、熱性けいれん、ショックなどで、大半は回復。死亡の7人の死因は急性肝炎、脳症、間質性肺炎などだった。
厚労省によると、00年度使用のインフルエンザワクチンは633万本、01年度が871万本。01年度は60歳以上は約640万人が接種を受けたという。同省は「ほかのワクチンに比べ死亡率が特別高いわけではない」としたが、副作用予防のため「体調が悪いときには接種を避けてほしい」と呼びかけている。(毎日新聞)
でも結局、副作用が出る確率よりも、インフルエンザによって重症化する確率の方が高いので、接種したほうがいいと思いますが、それは個人個人の考え方によるでしょう。
(2003/02/16)
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制作・著作:
佐藤賛治 (薬のご質問にはお答えできません)(http://d-inf.org/drug/)