
他では聞けないくすりのはなし
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医薬品情報 ネットで公開
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厚生省がこの4月から、全ての医療用医薬品を対象に、副作用情報や添付文書情報をインターネットで公開するということです。これは、医薬品について正確な情報を迅速に医療関係者に提供することを目的としています。使用上の注意などを書いた添付文書の内容と、厚生省に集められた副作用情報を具体的な症例を含めて提供するというものです。
また、この情報は医療関係者だけでなく、一般の患者さんでも見られるサイトになるということです。厚生省でも、これを機会に患者さんと医師との間に、インフォームド・コンセント(説明と同意)が進むと考えているようです。
情報公開は、世の中の流れで、それ自体は結構なことです。医療用医薬品はあまりにもその情報が患者さんに与えられていませんでしたから。患者さんが、その気になれば医薬品の情報を得ることができるということは、我々病院薬剤師としても、今まで以上に患者さんへの情報の出し方について考えなければならないと思います。つまり、ただ単に定形の薬の説明ではなく、その情報をいかに患者さんのニードに合わせて提供することができるか、情報の付加や加工ということが我々に求められてくるように思います。添付文書情報は、現に患者さんが見られるようになるわけですから、患者さんごとの解説というか、説明が必要になってくるわけです。
添付文書情報や副作用情報がネットで公開という話を聞いて、そんなこと思いました。
(1999/03/09)
(追加)
4月から全部の医療用医薬品の添付文書が一斉に公開されるかと思っていましたが、どうやら違うようですね。
平成元年以降承認の医療用「新」医薬品がまず4月から公開され、順次作業が進み、全ての医薬品がでそろうのは平成11年度末になる見込みであるとのことです。で、そのSGML化はメーカーの負担になっており、その対応におおわらわであるとかいう話を風の噂で聞きました。
どうも世間はこの件に、あまり関心がないのでしょうか?昨年5月に朝日新聞でこの記事を見つけたとき以来、結構大きなことだなあと個人的には思っているのですが・・・。
(1999/03/11追加)
(もうちょっと追加)
厚生省から、医薬品等安全性情報No.153が出されました。厚生省のホームページで見ることができます。その中で、上に書いたウェブの公開は5月の予定であるということです。あと一ヶ月・・・。
(1999/04/02追加)
(更に・・・)
厚生省から、医薬品等安全性情報No.154が出されました。それによると、5月末日より公開となるようです。いよいよです。
(1999/05/19追加)
(また追加・・・)
昨日(1999/05/22)、日本医薬品情報学研究会(JASDI)主催のシンポジウム「第1回 インターネットにより提供される添付文書情報および安全性情報の活用」に行ってきました。まさにこの項のテーマの講演でした。製薬企業・病院薬剤師・保険薬局・医師のそれぞれの立場からご講演をされ、さらにパネルディスカッションにて、このシステムの活用について討論されました。
患者さんにも開かれたサイトとなるために、私もちょっと前はいろいろ心配していましたが、医薬品情報は隠さずに一般に公開されるべきものであるという確信を得ました。その情報の患者さんへの個々の対応(患者さんに合わせた説明)は我々薬剤師がやるべきであり、それがまさに薬剤師の職能であると感じました。
パネルディスカッションで会場からでてきた意見としては、患者さんが医薬品情報を持つという心配、心配ばかりのネガティブな意見ばかりでちょっとがっかりしました。とにかく5月末日には不完全な形ながらこのシステムがスタートします。医薬品情報が公開されるからには、それをポジティブにとらえ、その情報を有効に使うことを考えるべきでしょう。
(1999/05/23追加)
(ついに・・・)
ついに本日より、一般に公開されます。URLは、http://www.pharmasys.gr.jpです。
このサイトは医療従事者のためのものであり、特に安全性に関する情報は医薬品との関連が明確でないものも含まれているため、確定した情報ではないということです。一般の方がご覧になっても差し支えありませんが、この点注意してください。
(1999/05/31追加)
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制作・著作:
佐藤賛治 (薬のご質問にはお答えできません)(http://d-inf.org/drug/)