ホーム > 他では聞けないくすりのはなし > 薬の副作用 >

logo.gif

他では聞けないくすりのはなし

インターフェロンアルファー2b・リバビリン併用療法による脳出血

 すでにマスコミ報道されていますので、みなさんご存じだと思いますが、C型肝炎の治療剤インターフェロンアルファー2b・リバビリン併用療法で脳出血の危険性が報告されています。
 この2剤併用療法中に、死亡例を含む「脳出血」を起したとする症例が4例報告されました。いずれの症例も高血圧症又は高血圧症と糖尿病を合併した症例でした。高血圧や糖尿病を患っている方に、インターフェロンアルファー2b・リバビリン併用療法を行うのはリスクが伴います
 近日中に、厚生労働省の「医薬品・医療用具等安全性情報」で公表されるということですが、それまでとりあえずここにメーカーから入手した情報をおいておきます。「シェリング・プラウ社:インターフェロンアルファー2b・リバビリン併用療法による脳出血」
 C型肝炎の治療にインターフェロンを投与することは、従来されていました。この2剤併用療法は、比較的新しいものです。インターフェロン単独投与よりも、概ねよく効く(ウイルスが少なくなる)ということです。ただよくある副作用として、インフルエンザにかかったように熱が出たり、関節が痛くなったりします。投与し始めのころになり、日にちが経てば次第にでなくなります。
肝臓
 ●C型肝炎の治療やこの2剤併用療法に関して参考になるサイトをご紹介します。
 「シーマーケットクリニック」ホームページ( http://plaza18.mbn.or.jp/~sujaku/) の中の「C型肝炎のお話」をクリックして、あらわれたフレームのうち左の方を下へスクロールしますと、「特集(10)リバビリンとIFNの併用療法」の項目があらわれます。
 また「C型肝炎についての個人的見解」 (http://www.mcp.brs.nihon-u.ac.jp/kikeda/typec.html) 中の「インターフェロン」→「リバビリンを使うとどんな利点があるのか?」( http://www.mcp.brs.nihon-u.ac.jp/kikeda/typecribavirine.html)が参考になると思います。
 余談・・・リバビリン(商品名:レベトール)はインターフェロンとの併用によって効果を発揮しますが、インターフェロンならなんでもいいわけではありません。インターフェロンは型がいろいろありまして、その中でもアルファー2bとだけしか使えないことになっています。現在のところレベトールを販売している会社の「イントロンA」しか該当するものがありません。開発・販売メーカーであるシェリング・プラウがイントロンAとの併用しか治験を行っていないためです。どうもこのことに作為的なものを感じるのは私だけでしょうか?

(2002/09/14)

<追加>
 さらに、厚生労働省は15日、販売元のシェリング・プラウ社から新たに死亡1例を含む11例の副作用報告があったと発表しています。 http://www.mhlw.go.jp/houdou/2002/10/h1015-2.html
 製薬会社のMRさんが各病院の関係する医師に、上に書いてある情報をもっていったところ、「そういえば私の担当する患者さんにもそんなことがあった」ということで、これだけ相当数見つかったということのようです。厚生労働省としては、同社の適正使用情報の提供などが不適切だった可能性が高い、とお怒りのようです。

(2002/10/20追加)

 カテゴリに戻る

 

saty@d-inf.org

制作・著作:佐藤賛治 (薬のご質問にはお答えできません

(http://d-inf.org/drug/)