
他では聞けないくすりのはなし
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食べることは大事
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食べることは、とっても大事なことです。例えば、患者さんで今まで鼻から入れているチューブから栄養をとっていて、病状がよくなって自分の口から食べることができるようになったときに、感動のあまり思わず泣いてしまったなんていう話を聞いたことがあります。また、手術した後はしばらく食べられませんが、回復してきて初めておかゆを食べたときは、普段食べたらまずいと感じるものでも、とてもおいしいと感じるそうです。
我々薬剤師が、薬のことを患者さんに説明するときに、ふと忘れがちになることがあります。それは、薬が病気を治すわけでなく、患者さんが自分で治すということです。「病は気から」といいますが、まさにそのとおりで、自分で「治るんだ」という気力がないと、治る病気も治らないということです。自分のことを振り返ってみると、風邪ひいてもう駄目だと思ったときは、たいていどんな薬を飲もうがひどい症状になってしまいます。しかし、何か楽しいことがあって、風邪を治さなくっちゃと思えば治ってしまうものです。風邪くらいなら、そんな大したことないのでしょうが、もっと重い病気でも同じだと思うのです。
事実、看護学校の学生に薬のことを講義するときの教科書には
医療における薬物の位置づけ
たとえ薬はのまなくても、精神的・身体的安静を保ち、合理的な食生活を送っている患者の方が、薬だけにたよりきっている病人より、はるかに回復の可能性が大きいといえよう。
病気をなおす原動力、病原体を駆逐する力は、あくまでも「からだ」そのものにあることを忘れてはならない。薬はどのような場合においても、補助的なものにすぎないのである。
(系統看護学講座 専門基礎5 薬理学 P6 医学書院より)と書いてあります。これを初めて見たときは、はっとしました。いかにも知っているようなふりをして、看護学生さんたちに教えたのですが、一番考えさせられたのは、何を隠そう私自身でした。
だから、薬が万能的に病気を治すのではなく、患者が自分で治すものだと思います。薬は、その補助にしか過ぎません。治療の補助である薬のことを説明するのが、我々薬剤師の仕事です。
(参考)
いしょく‐どうげん【医食同源】
病気をなおすのも食事をするのも、生命を養い健康を保つためで、その本質は同じだということ。
(1997/12/15)
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制作・著作:
佐藤賛治 (薬のご質問にはお答えできません)(http://d-inf.org/drug/)